子宮頸がん予防ワクチン
こんにちは
11月になったというのに、このお天気
先週着ていた上着を脱いで、来院される患者様も少なくありません。
天候の変化についていくには体力が欠かせません。
十分すぎない食事と適度な運動で健康を保ってくださいね
さて、やまのクリニックのある姶良市では11月から子宮頸がん予防ワクチン接種に対する助成が始まりました
他の予防接種と違うところは、2種類のワクチンを受診者が選べる!ってところですよね。
でもまだ接種していなくて、どちらを接種しようか迷っている方いらっしゃいませんか
実のところ、私たちもどちらを勧めたらよいのか検討中なんです
ということで、2種類のワクチンについて勉強会をして頂きました。
その結果は・・・
「サーバリックス」と「ガーダシル」
どちらかが圧倒的にイイってなれば、悩まなくて済むんですけど・・・
まじめにお話しますと、、、
子宮頸がんは発がん性HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで起こります。
「サーバリックス」は子宮頸がんの原因となる2種類のウイルス型に効果を持っています。
「ガーダシル」は子宮頸がんの原因となる2種類のウイルス型と尖圭コンジローマという性病の原因となるウイルス型にも効果があります。
でも、子宮頸がんに対する抗体価(抗体の程度を比率で表したもの?)は「サーバリックス」の方が高いようです。
効果の持続は、どちらも比較的新しいワクチンなので、推計期間で表現しますと「サーバリックス」20年、「ガーダシル」8年と言われます。
また、世界的には「ガーダシル」が、日本では「サーバリックス」が先行して発売されているため、現在のシェアが世界と日本で違うんです。
世界で見ると、尖圭コンジローマの罹患率が高い国は「ガーダシル」、そうでない国では「サーバリックス」が推奨されているらしいです。
ちなみに、接種後の中学生の間では、『子宮頸がん予防ワクチンの注射って痛い!(>_<) 』ってもっぱらの噂です
添付文書によると疼痛の割合は「ガーダシル」の方が少し低いようですが、
どちらにしても、痛みは長ければ1週間ほど続くようですので、腕を使う部活の試合前は避けるか、利き手じゃない方に注射するなど、ご検討くださいね
何より早めの予防が一番です!!
ご相談・ご予約はお気軽にどうぞ
ワクチンで予防できない子宮頸がんもありますので、
予防ワクチンを接種された方もされていない方も、定期的な検診で早期発見も大事です
20歳以上のセクシャルデビューが済んでいる方は、年に1回、忘れずに婦人科検診を受けて下さいね
STAFF A